タイバニ(Tiger&Bunny)の同人グッズに関して、公式ロゴの無断使用などが問題として挙げられている。
近年稀に見る、とくに
ネット通販などでの市場拡大が見られる同人グッズだが、著作権の問題提起のラインは権利を持つ企業によってマチマチなのが現実である。
一般の方としては、ファンの人が創作した同人グッズと海賊版の区別がつかない方もいるかと思う。不法な営利目的に他企業のキャラクター情報やロゴなど、その企業が【自社の製品】と明記しているものを無断で使用するものがいわゆる海賊版である。
ただ、同人グッズというのはあくまで趣味の延長線上にあるもので、甚大な権利損害などがない限りは積極的な規制をしない、という対応をしている企業が多いのも事実。海賊版と同人グッズの大きな違いは、権利所有者の対応や捉え方によるものが大きいと言える。
基本的に、法的措置を取って積極的な対処に出る企業としてはコナミ・ディズニー・任天堂などが挙げられる。どこからどこまでが許容範囲で、どこからが規制対象なのかという基準決めが曖昧な分、全てを規制対象に設定したという流れだと思われる。ましてや著作権の発生する商品が星の数ほどに多い企業にとっては、細かい規制法などの設定などにも時間がかかるだろう。
それに加えて大きいのはファン層とのやり取りである。同人グッズの市場が拡大されたのも、結局は各社のキャラクターやゲーム・アニメ・マンガなどの作品を支持したファン層によるものである。そんなファンの心理を逆手に取った海賊版という犯罪行為もまた、それによって成されたものなのも事実ではあるが。
企業として警戒していることは、過剰な同人グッズ規制によってファンに見放されないかという点。ましてや今の時代は高度ネットワーク時代とも言える。ファン同士のサークルなどはネット上などにも存在し、情報の拡大もまた驚くべきスピードと範囲で行われる。
一歩間違えば、ネット上で批判の声が氾濫し、一度に多くのファンを失いかねないのだ。
個人的に同人グッズというものは、あくまで『ファンクラブ活動の延長』でなければならないと思うし、それは純粋な各作品へのエールであるべきだと思う。イラストレーターや小説家といった夢を持つファンが、その同人グッズの制作を経て夢を掴む事も起こりうるかもしれない。
規制と許容が難しい問題が、今回のタイバニ著作権問題であるが、Twitterなどのソーシャルメディアでもファン達の注目を集めている。同人グッズ市場の拡大が企業にとって吉と出るか凶と出るか、今後も注意深く見るべきだと思う。